3月11日 大切な人を想う日


 3月11日は、日本に住む私たちにとって、忘れてはならない大切な日です。

 毎年、午後2時46分には、全校児童が黙とうをしています。今回もそうでした。

 黙とうの前に、校内放送を使って全校児童に以下のような話を伝えました。

 


 2025年3月11日 校内放送

 今日は3月11日、14年前に東日本大震災が発生した日です。
 東北地方の沖合にある海の底で、大きな揺れが起きました。その大きさは、マグニチュード9。1000年に一度といわれる大地震でした。その揺れは、地面を引き裂き、建物をこわし、大津波を引き起こしました。その津波は、陸地に押し寄せ、何もかも流してしまいました。
 大震災から半年後、私は地震のあった地域「被災地」に行きましたが、友人と歩いた海沿いの街があとかたもなくなっているのを見て、涙が出てきたのを覚えています。

 たくさんの人が巻き込まれ、大切な命を失うことになってしまいました。その人数は、およそ2万人。その中には、みなさんと同じ小学生もいました。みなさんより年下の子どもたちもいました。生まれて間もない赤ちゃんもいました。大切な家族、両親やきょうだいを亡くした子もいました。今日の朝まで、一緒に過ごしていた人が、突然いなくなってしまった悲しみを、みなさんも想像してみてください。

 ギリギリ命が助かったとはいえ、自分の住んでいた家が流され、近所のお店も学校も流され、住み慣れたふるさとの街に住めなくなり、違う場所で生きるしかないという「避難生活」を送っている人が、今でもいます。約2万8千人です。14年間で建物や公園、道などは、たくさん直りましたが、辛く、苦しい思いをした方々の「心の復興」は、まだ終わっていません。

 今年は1995年の阪神淡路大震災から30年の節目でもあります。9年前の2016年には熊本県で、昨年の元旦にも石川県能登半島で、大地震が発生しています。
 地震だけでなく、台風やものすごい雨による土砂崩れの被害を受けたり、山火事が起きてしまい、家が焼かれてしまったり、家に戻れなくなったりする人が、最近も出ました。山梨県の場合「富士山の噴火」も想定されています。

 つまり、私たちが暮らすこの日本は、災害が多い国なのです。ですから、普段から「準備すること・備えること」が大切だとういうことを、これまでの出来事は教えてくれています。
 みなさんのおうちでは、どのような「備え・準備」をしていますか。きっと何らかの対策をしていると思います。水や食べ物などを用意することはもちろんですが「心の準備」もしておきましょう。

 もう一つ、心に刻んでおきたいことがあります。
 災害が発生すると、人は、生きるのが大変な状況になります。そうしたときに大切なのが「お互い様」の助け合い精神です。大震災でも、近くの人々が力を合わせて助け合うことで、多くの命が救われたということが、たくさんありました。
 大きな災害が起きるたびに、世界でニュースになりますが、とりわけ災害の多い日本において「人々がお互いに助け合う様子」は、世界の人々に驚きと感動を与えています。
 皆さんも、日頃からお友達や家族と協力し合い、困ったことがあれば助け合う心を持ち続けてほしいと思います。

 今日は、犠牲者の方々へ黙とうを捧げる日でもありますが、同時に「大切な人を想う日」でもあります。2011年3月11日は「明日が来ることは当たり前のことではない」ということを、私達に教えてくれた日でもあるからです。

 まもなく、2時46分がやってきます。

 亡くなった方たちを思いながら、大切な人たちを想いながら、黙とうをしましょう。


 

 学校も、随時 備蓄品や避難経路の確認などを行っています。

 その日のために、みんなで備えてまいりましょう。